既存住宅の省エネリフォームが注目されています。断熱性能の向上・日射遮蔽性能の向上・設備機器の効率化・太陽エネルギーの利用があげられます。
断熱性能の向上は、断熱性能の高い窓やドアへの取替え、2重窓、壁・天井・床への断熱材の施工です。
所得税減税や固定資産税減額の創設で、社会的に改修を促進しています。住まいから排出されるCO2を大きく削減できて、光熱費も節約できます。室内の温度をコントロールしやすく、快適性が向上し、脳卒中などの危険性が大幅に改善されます。
日射遮蔽性能の向上は、外付けのブラインドや庇を設置して、遮蔽性能の高いガラスやシートを張り付けます。
設備機器の効率化は、省エネ型のエアコンの採用、エコキュート・エコジョーズへ取替えです。
太陽エネルギーの利用は、太陽熱温水器・空気集熱ソーラーシステム・太陽光発電システムの採用です。
平成21年度税制改正では、住宅ローン控除が大幅拡充されています。
過去最大となっています。平成21年〜25年の住宅ローンに減税が適用されます。「長期優良住宅」の場合は割り増しになります。合計年間所得額3000万以下が対象です。
省エネ改修減税は、ローンなしでも適用されます。
標準的な改修工事費と実際の工事費の少ない額の10%が税額控除になります。居室のすべての窓の改修、床・壁・天井の断熱工事、太陽光発電装置の設置が対象です。30万円以上200万円以内(太陽光発電は300万円)までの工事が対象です。
CO2を減らすためには長期優良住宅!?
☆ 住宅におけるCO2排出・・・「建設時」「修繕・解体時」「居住時」
☆ 長期的に大きく影響するのは、「居住時」
☆ 30年寿命の住宅で、「居住時」のCO2排出量は、全体の約7割。
☆ 長期優良住宅の場合、「建設時」の排出量は増える。「居住時」では、断熱性能アップなどで約50%削減可能。平均的住宅よりも4〜5倍の耐久性。
☆ 木造住宅・・・鉄骨や鉄筋コンクリートに比べ、「建設時」「修繕・解体時」のCO2排出量は少ない。
☆ 長期優良住宅普及の問題点・・・既存住宅の流通整備が遅れている。資産価値をどう評価するかが課題。
☆ 全ての住宅流通に占める既存住宅流通(中古住宅市場)のシェアは13%。アメリカは78%、イギリスは89%。
環境共生住宅の建設増加 − 20年度は4,643戸
☆ 建築・省エネルギー機構が認定。
☆ 環境共生住宅認定制度スタートの平成11年度比41倍。
☆ 地球環境・地域環境・室内環境など住宅に関するすべての環境問題に配慮した住宅。
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